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Channel: 【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
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【八戸市場2023(Hachinohe Sale)】が開催(結果概要)

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2023年7月4日(火)、青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する【八戸市場2023(Hachinohe Sale、1歳、Yearlings)】(開催場所:八戸家畜市場)が開催されました。
2023 Hachinohe Sale(Yearlings) - Results

同セールは、北海道外で行われる最大規模の1歳市場です。
2001年のJRA最優秀2歳牝馬タムロチェリーや、重賞3勝馬イナズマタカオー、同2勝マイネレーツェルなどの出身市場としても知られています。
その歴史は古く1956年(昭和31年)に日本軽種馬協会東北支部主催として開催された八戸及び七戸市場がその前身です。この年は2市場あわせて31頭が上場され、うち18頭が売却されるなど上々のスタートをきり、以来、宮城県鳴子町の川渡市場などとともに約60年間にわたって東北地方の軽種馬流通の一翼を担ってきました。
1987年の春季1歳サラブレッド市場では、初めて総売上げが1億円を突破。バブル景気に沸いた1990年には1,000万円以上の高額取引馬4頭含み総額2億円以上を売り上げるなど順調に数字を伸ばしましたが、その直後に到来した外国産馬ブームや、トレーニングセールなどの市場の多様化、あるいは八戸市の市街化等による開催市場の移転(市内中心部から現在の三戸郡へ)などが重なって失速しました。
しかし、危機感を持った市場関係者の努力と、独自の顧客サービスなどがあいまって、1999年から再び右肩あがりに上昇。タムロチェリー(前出)の出身市場として注目を浴びた2001年からは北海道産馬の誘致なども功を奏して再び総売上げが1億5,000万円を超え、2003年の144頭を最高に4年連続で上場頭数が100頭を超えるなど活況を呈しました。
かつては年に2回開催されていましたが、組合員数の減少などにより2007年からは年1回の1歳市場に集約。近年は開催時期が定まらずに苦戦を強いられましたが、2015年からは7月上旬の開催となって回復。同年から4年連続で売却率レコードを塗り替え、2018年度は77.8%を記録しました。コロナ禍での開催となった2021年度は、売却率は過去最高となる78%を、売却総額(税別)は2006年以来の1億円超えとなる1億1,130万円を記録、この年の取引馬からはルミノメテオール(JRA2勝、つわぶき賞)などの活躍馬が出ています。
同セールの年次推移など詳細情報ページへ



今年度の上場馬名簿には、ショウリダバンザイ(道営記念やロジータ記念など)の牝駒で半兄にマカベウス(平和賞)がいる「No.40-ショウリダバンザイ2022(父タワーオブロンドン)」、全兄にドスハーツ(鈴鹿S)がいる「No.17-バーニングラブ2022(父ウインバリアシオン)」など、計44頭(牡20頭、牝24頭)がラインアップ、セリ当日は、午前10時30分より上場馬42頭(欠場馬:2頭)が3組に分かれて比較展示を行い、各展示終了後には常歩&速歩が披露されました。
展示終了後の12時30分から競りがスタート、結果概要は下記のとおりでした。
⇒[ 上場馬一覧(No.1-No.21) | 上場馬一覧(No.22-No.44) | 上場馬名簿(全馬) ]
⇒[ 測尺一覧表(当日版) | 展示時間表 | 馬房配置図 ]
※欠場馬:No.4, No.32

【八戸市場2023】 - 2023/7/4開催
■上場頭数:42頭(牡19頭、牝23頭)
■落札頭数:25頭(牡10頭、牝15頭)
■売却率:59.5%(牡52.6%、牝65.2%)
■売却総額(税別):83,000,000円(牡37,000,000円、牝46,000,000円)
■平均価格(税別):3,320,000円(牡3,700,000円、牝3,066,667円)
■中間価格(税別):2,500,000円
■最高価格(税別):12,500,000円(No.40-ショウリダバンザイ2022)
牝 栗毛 2022/4/22生
父タワーオブロンドン 母ショウリダバンザイ(母父プリサイスエンド)
落札者:神奈川県馬主協会 KAJIMOTOホールディングス(株)
販売者・生産牧場:(株)タイヘイ牧場


写真:落札シーン&落札後の横姿(2023/7/4撮影)
動画:セール映像(2023/7/4撮影)
同セールの年次推移など詳細情報ページへ
※購買登録者数:111名(2022年度:140名、2021年度:139名、2020年度:108名、2019年度:97名、2018年度:112名、2017年:94名、2016年:83名、2015年:85名)

<参考-2022年度の成績>
【八戸市場2022】 - 2022/7/5開催
■上場頭数:46頭(牡19頭、牝27頭)
■落札頭数:25頭(牡11頭、牝14頭)
■売却率:54.3%(牡57.9%、牝51.9%)
■売却総額(税別):89,400,000円(牡39,600,000円、牝49,800,000円)
■平均価格(税別):3,576,000円(牡3,600,000円、牝3,557,143円)
■中間価格(税別):3,000,000円
■最高価格(税別):7,600,000円(No.30-ルナフェリーナ2021)
牡 青毛 2021/3/26生
父ミッキーグローリー 母ルナフェリーナ(母父Storm Cat)
落札者:岡 浩二 氏
販売者・生産牧場:(株)タイヘイ牧場


写真:落札シーン&落札後の横姿(2022/7/5撮影)
動画:セール映像(2022/7/5撮影)
同セールの年次推移など詳細情報ページへ

<八戸市場とは>
同セールは、北海道外で行われる最大規模の1歳市場です。
2001年のJRA最優秀2歳牝馬タムロチェリーや、重賞3勝馬イナズマタカオー、同2勝マイネレーツェルなどの出身市場としても知られています。
その歴史は古く1956年(昭和31年)に日本軽種馬協会東北支部主催として開催された八戸及び七戸市場がその前身です。この年は2市場あわせて31頭が上場され、うち18頭が売却されるなど上々のスタートをきり、以来、宮城県鳴子町の川渡市場などとともに約60年間にわたって東北地方の軽種馬流通の一翼を担ってきました。
1987年の春季1歳サラブレッド市場では、初めて総売上げが1億円を突破。バブル景気に沸いた1990年には1,000万円以上の高額取引馬4頭含み総額2億円以上を売り上げるなど順調に数字を伸ばしましたが、その直後に到来した外国産馬ブームや、トレーニングセールなどの市場の多様化、あるいは八戸市の市街化等による開催市場の移転(市内中心部から現在の三戸郡へ)などが重なって失速しました。
しかし、危機感を持った市場関係者の努力と、独自の顧客サービスなどがあいまって、1999年から再び右肩あがりに上昇。タムロチェリー(前出)の出身市場として注目を浴びた2001年からは北海道産馬の誘致なども功を奏して再び総売上げが1億5,000万円を超え、2003年の144頭を最高に4年連続で上場頭数が100頭を超えるなど活況を呈しました。
かつては年に2回開催されていましたが、組合員数の減少などにより2007年からは年1回の1歳市場に集約。近年は開催時期が定まらずに苦戦を強いられましたが、2015年からは7月上旬の開催となって回復。同年から4年連続で売却率レコードを塗り替え、2018年度は77.8%を記録しました。コロナ禍での開催となった2021年度は、売却率は過去最高となる78%を、売却総額(税別)は2006年以来の1億円超えとなる1億1,130万円を記録、この年の取引馬からはルミノメテオール(JRA2勝、つわぶき賞)などの活躍馬が出ています。
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 <参考>
  ・八戸市場の総合情報ページ

by 馬市ドットコム

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