2022年7月26日(火)から27日(水)の2日間、HBA日高軽種馬農業協同組合が主催する【セレクションセール2022(Selection Sale)】が、北海道市場(北海道新ひだか町静内)にて開催されました。
※ここでは、結果概要と最高額馬の写真(落札シーンと落札直後の横姿)と動画(セール録画)をご紹介します。
2022 Selection Sale - Results(Yearlings)
セレクションセール2022名簿表紙
セレクションセールは、日高軽種馬農業協同組合が主催し、北海道新ひだか町の北海道市場を舞台とするサラブレッド1歳の選抜市場です。
かつては「特別市場」という名称で年に複数回行われていたこともありましたが、2001年からは「セレクションセール」に改称。開催時期も7月の第3週に固定化され、年1回のみの開催となっています。
選抜基準については「販売希望者の自己評価」「販売希望価格による選別」といった時代を経て、現在はセレクションセール選考委員会が定める「血統基準」にしたがって上場申込馬をふるいにかけ、そののち同委員会による実馬検査を実施し上場馬が決定されます。実馬検査を伴う市場は、日本ではセレクションセールのみです。
選抜市場の名前に相応しく、日高、胆振地区のみならず、十勝や青森、九州地区からも牧場自慢の生産馬が顔を揃える市場である反面、上場を許されながらも売却できなかった馬については「主取り手数料」(販売希望価格の1%相当額)が徴収されるなど、購買者が安心して参加できるような工夫が施されています。
主な取引馬にはG1/Jpn1競走10勝のホッコータルマエや2016年度のG1-高松宮記念を優勝したビッグアーサー、2008年のJRA賞最優秀2歳牡馬セイウンワンダー、2020年度のマイルChS南部杯を制したアルクトス、2006年度NHKマイルカップ優勝のロジック、2007年最優秀障害馬に輝いたメルシーエイタイムなどが名を連ねています。
市場成績も近年目覚ましい成長を遂げ、2017年度は売却率81.4%、売上総額も28億円(税別)を超えるなど、いずれも過去最高を記録しました。2018年度は、サマープレミアムセールが新設され、選抜市場が事実上拡大分散となったことで、セレクションセール比較としては前年比でポイントを落とす結果となりましたが、2019年度は選抜市場が再びセレクションセールのみで開催され、売却率83.5%と過去最高を記録しました。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、当初予定されていた7月21日(火)からサマーセールに寄せる形で8月24日(月)に移行しての変則開催となりましたが、2001年にセレクションセールという名称に統一されて以降、売却総額・平均価格・中間価格レコードを達成しました。コロナの影響が続く2021年度は、7月開催に戻して実施され、売却総額・売却率・平均価格・中間価格のレコードを更に更新する驚異的な結果を叩き出しました。
⇒売上推移等の市場成績はこちらから
そして迎えた2022年度は、例年より頭数が増えたため2日間に拡大され、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じての通常開催にて実施されました。
また、セリ方式については、鑑定人が現在価格の次の価格を読み上げる「先読み進行」に変更されました。
上場馬名簿には、レーヌミノル(G1-桜花賞)の牡駒「No.204 - レーヌミノル2021(父ブリックスアンドモルタル)」、エヴィータアルゼンティーナ(米G1-ラブレアS)の牡駒「No.175 - エヴィータアルゼンティーナ2021(父ドゥラメンテ)」、アブソルートリー(豪G1-ATCオーストラリアンオークス)の牝駒「No.275 - アブソルートリー2021(父スワーヴリチャード)」、ミューチャリー(Jpn1-JBCクラシック)の半弟「No.288 - ゴッドビラブドミー2021(父アジアエクスプレス)」、ノーヴァレンダ(Jpn1-全日本2歳優駿)の半弟「No.10 - モンプティクール2021(父リオンディーズ)」など、計311頭(牡213頭、牝98頭)がラインアップされていました。
■上場馬一覧:[ 全馬一覧(311頭) | 7/26分(No.1-160) | 7/27分(No.161-311) ]
■上場馬名簿:[ 全馬名簿(311頭) | 7/26分(No.1-160) | 7/27分(No.161-311) ]
※欠場馬:No.81, No.96, No.110, No.141, No.232, No.267, No.280, No.286, No.294, No.305
開催期間中は、7月25日(月)に全上場馬の前日展示を実施し、セール当日は展示を行わずに午前10時よりセリがスタート、2日間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった2021年度(3,650,700,000円)を大きく上回る4,853,000,000円(税別)、売却率は2021年度(86.32%)の記録を塗り替える87.38%、平均価格は2021年度(18,072,772円円)の記録を上回る18,452,471円(税別)というレコードずくめの結果となりました。最高額馬は、「No.204-レーヌミノル2021(父ブリックスアンドモルタル)」で、4000万円のファーストコールから競り上がり、最後は6,600万円で落札(落札者:吉岡實氏)されました。
【セレクションセール2022-1歳】 - 2022/7/26-27開催
■上場頭数:301頭(牡210頭、牝91頭)
■落札頭数:263頭(牡187頭、牝76頭)
■売却率:87.38%(牡89.05%、牝83.52%)
■売却総額(税別):4,853,000,000円(牡3,786,000,000円、牝1,067,000,000円)
■平均価格(税別):18,452,471円(牡20,245,989円、牝14,039,474円)
■中間価格(税別):14,000,000円
■最高価格(税別):66,000,000円(No.204-レーヌミノル2021、父ブリックスアンドモルタル)
牡・黒鹿毛・2021/2/27生
父ブリックスアンドモルタル 母レーヌミノル(母父ダイワメジャー)
落札者:吉岡 實 氏
販売者:(有)フジワラファーム
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/26-27撮影)
⇒[ 結果速報(7/26) | 結果速報(7/27) ]
⇒過去の結果概要と成績推移
※購買登録者数:987名(うちオンライン登録60名)
※ログインしたID数:46名
※総BID数(オンラインのみ):114 BID(同時ビッドを含む)
※1回でもオンラインビッドされた上場馬:50頭
※オンラインビッドでの入札者が最終落札者となった上場馬:11頭
※過去の購買登録者数:2022年:886名、2021年:1,454名(注)、2019年:687名、2018年度:584名、2017年:538名、2016年:474名、2015年:426名、2014年:389名、2013年:354名、2012年:323名、2011年:327名、2010年:302名)
注:2020年度はセレクションセールとサマーセールが同時開催されたため、合算の登録者数となっております。
※参考-2021年度の結果
【セレクションセール2021-1歳】 - 2021/7/27開催
■上場頭数:234頭(牡167頭、牝67頭)
■落札頭数:202頭(牡144頭、牝58頭)
■売却率:86.32%(牡86.22%、牝86.56%)
■売却総額(税別):3,650,700,000円(牡2,776,500,000円、牝874,200,000円)
■平均価格(税別):18,072,772円(牡19,281,250円、牝15,072,414円)
■中間価格(税別):16,000,000円
■最高価格(税別):60,000,000円(No.154-スリーアロー2020、byエピファネイア)
牡・青鹿毛・2020/2/12生
父エピファネイア 母スリーアロー(母父アルデバラン2)
落札者:嶋田 賢 氏
販売者:(有)フジワラファーム
⇒過去の結果概要と成績推移
動画:古川市場長会見(※のちほどアップします)
<開催日別結果概要>
【セレクションセール2022(第1日目)】 - 2022/7/26開催分
■上場頭数:156頭(牡110頭、牝46頭)
■落札頭数:132頭(牡96頭、牝36頭)
■売却率:84.62%(牡87.27%、牝78.26%)
■売却総額(税別):2,533,000,000円(牡2,031,500,000円、牝501,500,000円)
■平均価格(税別):19,189,394円(牡21,161,458円、牝13,930,556円)
■中間価格(税別):14,750,000円
■最高価格(税別):62,000,000円(No.125-ディアレストトリックスキ2021、父シニスターミニスター)
牡・鹿毛・2021/2/20生
父シニスターミニスター 母ディアレストトリックスキ(母父Proudest Romeo)
落札者:山元 哲二 氏
販売者:(有)服部牧場
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/26撮影)
⇒結果速報ページ(7/26)
【セレクションセール2022(第2日目)】 - 2022/7/27開催分
■上場頭数:145頭(牡100頭、牝45頭)
■落札頭数:131頭(牡91頭、牝40頭)
■売却率:90.34%(牡91.00%、牝88.89%)
■売却総額(税別):2,320,000,000円(牡1,754,500,000円、牝565,500,000円)
■平均価格(税別):17,709,924円(牡19,280,220円、牝14,137,500円)
■中間価格(税別):14,000,000円
■最高価格(税別):66,000,000円(No.204-レーヌミノル2021、父ブリックスアンドモルタル)
牡・黒鹿毛・2021/2/27生
父ブリックスアンドモルタル 母レーヌミノル(母父ダイワメジャー)
落札者:吉岡 實 氏
販売者:(有)フジワラファーム
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/27撮影)
⇒結果速報ページ(7/27)
<参考>
・セレクションセール開催情報ページ
・HBA日高軽種馬農業協同組合
by 馬市ドットコム
※ここでは、結果概要と最高額馬の写真(落札シーンと落札直後の横姿)と動画(セール録画)をご紹介します。
2022 Selection Sale - Results(Yearlings)
セレクションセール2022名簿表紙
セレクションセールは、日高軽種馬農業協同組合が主催し、北海道新ひだか町の北海道市場を舞台とするサラブレッド1歳の選抜市場です。
かつては「特別市場」という名称で年に複数回行われていたこともありましたが、2001年からは「セレクションセール」に改称。開催時期も7月の第3週に固定化され、年1回のみの開催となっています。
選抜基準については「販売希望者の自己評価」「販売希望価格による選別」といった時代を経て、現在はセレクションセール選考委員会が定める「血統基準」にしたがって上場申込馬をふるいにかけ、そののち同委員会による実馬検査を実施し上場馬が決定されます。実馬検査を伴う市場は、日本ではセレクションセールのみです。
選抜市場の名前に相応しく、日高、胆振地区のみならず、十勝や青森、九州地区からも牧場自慢の生産馬が顔を揃える市場である反面、上場を許されながらも売却できなかった馬については「主取り手数料」(販売希望価格の1%相当額)が徴収されるなど、購買者が安心して参加できるような工夫が施されています。
主な取引馬にはG1/Jpn1競走10勝のホッコータルマエや2016年度のG1-高松宮記念を優勝したビッグアーサー、2008年のJRA賞最優秀2歳牡馬セイウンワンダー、2020年度のマイルChS南部杯を制したアルクトス、2006年度NHKマイルカップ優勝のロジック、2007年最優秀障害馬に輝いたメルシーエイタイムなどが名を連ねています。
市場成績も近年目覚ましい成長を遂げ、2017年度は売却率81.4%、売上総額も28億円(税別)を超えるなど、いずれも過去最高を記録しました。2018年度は、サマープレミアムセールが新設され、選抜市場が事実上拡大分散となったことで、セレクションセール比較としては前年比でポイントを落とす結果となりましたが、2019年度は選抜市場が再びセレクションセールのみで開催され、売却率83.5%と過去最高を記録しました。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、当初予定されていた7月21日(火)からサマーセールに寄せる形で8月24日(月)に移行しての変則開催となりましたが、2001年にセレクションセールという名称に統一されて以降、売却総額・平均価格・中間価格レコードを達成しました。コロナの影響が続く2021年度は、7月開催に戻して実施され、売却総額・売却率・平均価格・中間価格のレコードを更に更新する驚異的な結果を叩き出しました。
⇒売上推移等の市場成績はこちらから
そして迎えた2022年度は、例年より頭数が増えたため2日間に拡大され、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じての通常開催にて実施されました。
また、セリ方式については、鑑定人が現在価格の次の価格を読み上げる「先読み進行」に変更されました。
上場馬名簿には、レーヌミノル(G1-桜花賞)の牡駒「No.204 - レーヌミノル2021(父ブリックスアンドモルタル)」、エヴィータアルゼンティーナ(米G1-ラブレアS)の牡駒「No.175 - エヴィータアルゼンティーナ2021(父ドゥラメンテ)」、アブソルートリー(豪G1-ATCオーストラリアンオークス)の牝駒「No.275 - アブソルートリー2021(父スワーヴリチャード)」、ミューチャリー(Jpn1-JBCクラシック)の半弟「No.288 - ゴッドビラブドミー2021(父アジアエクスプレス)」、ノーヴァレンダ(Jpn1-全日本2歳優駿)の半弟「No.10 - モンプティクール2021(父リオンディーズ)」など、計311頭(牡213頭、牝98頭)がラインアップされていました。
■上場馬一覧:[ 全馬一覧(311頭) | 7/26分(No.1-160) | 7/27分(No.161-311) ]
■上場馬名簿:[ 全馬名簿(311頭) | 7/26分(No.1-160) | 7/27分(No.161-311) ]
※欠場馬:No.81, No.96, No.110, No.141, No.232, No.267, No.280, No.286, No.294, No.305
開催期間中は、7月25日(月)に全上場馬の前日展示を実施し、セール当日は展示を行わずに午前10時よりセリがスタート、2日間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった2021年度(3,650,700,000円)を大きく上回る4,853,000,000円(税別)、売却率は2021年度(86.32%)の記録を塗り替える87.38%、平均価格は2021年度(18,072,772円円)の記録を上回る18,452,471円(税別)というレコードずくめの結果となりました。最高額馬は、「No.204-レーヌミノル2021(父ブリックスアンドモルタル)」で、4000万円のファーストコールから競り上がり、最後は6,600万円で落札(落札者:吉岡實氏)されました。
【セレクションセール2022-1歳】 - 2022/7/26-27開催
■上場頭数:301頭(牡210頭、牝91頭)
■落札頭数:263頭(牡187頭、牝76頭)
■売却率:87.38%(牡89.05%、牝83.52%)
■売却総額(税別):4,853,000,000円(牡3,786,000,000円、牝1,067,000,000円)
■平均価格(税別):18,452,471円(牡20,245,989円、牝14,039,474円)
■中間価格(税別):14,000,000円
■最高価格(税別):66,000,000円(No.204-レーヌミノル2021、父ブリックスアンドモルタル)
牡・黒鹿毛・2021/2/27生
父ブリックスアンドモルタル 母レーヌミノル(母父ダイワメジャー)
落札者:吉岡 實 氏
販売者:(有)フジワラファーム
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/26-27撮影)
⇒[ 結果速報(7/26) | 結果速報(7/27) ]
⇒過去の結果概要と成績推移
※購買登録者数:987名(うちオンライン登録60名)
※ログインしたID数:46名
※総BID数(オンラインのみ):114 BID(同時ビッドを含む)
※1回でもオンラインビッドされた上場馬:50頭
※オンラインビッドでの入札者が最終落札者となった上場馬:11頭
※過去の購買登録者数:2022年:886名、2021年:1,454名(注)、2019年:687名、2018年度:584名、2017年:538名、2016年:474名、2015年:426名、2014年:389名、2013年:354名、2012年:323名、2011年:327名、2010年:302名)
注:2020年度はセレクションセールとサマーセールが同時開催されたため、合算の登録者数となっております。
※参考-2021年度の結果
【セレクションセール2021-1歳】 - 2021/7/27開催
■上場頭数:234頭(牡167頭、牝67頭)
■落札頭数:202頭(牡144頭、牝58頭)
■売却率:86.32%(牡86.22%、牝86.56%)
■売却総額(税別):3,650,700,000円(牡2,776,500,000円、牝874,200,000円)
■平均価格(税別):18,072,772円(牡19,281,250円、牝15,072,414円)
■中間価格(税別):16,000,000円
■最高価格(税別):60,000,000円(No.154-スリーアロー2020、byエピファネイア)
牡・青鹿毛・2020/2/12生
父エピファネイア 母スリーアロー(母父アルデバラン2)
落札者:嶋田 賢 氏
販売者:(有)フジワラファーム
⇒過去の結果概要と成績推移
動画:古川市場長会見(※のちほどアップします)
<開催日別結果概要>
【セレクションセール2022(第1日目)】 - 2022/7/26開催分
■上場頭数:156頭(牡110頭、牝46頭)
■落札頭数:132頭(牡96頭、牝36頭)
■売却率:84.62%(牡87.27%、牝78.26%)
■売却総額(税別):2,533,000,000円(牡2,031,500,000円、牝501,500,000円)
■平均価格(税別):19,189,394円(牡21,161,458円、牝13,930,556円)
■中間価格(税別):14,750,000円
■最高価格(税別):62,000,000円(No.125-ディアレストトリックスキ2021、父シニスターミニスター)
牡・鹿毛・2021/2/20生
父シニスターミニスター 母ディアレストトリックスキ(母父Proudest Romeo)
落札者:山元 哲二 氏
販売者:(有)服部牧場
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/26撮影)
⇒結果速報ページ(7/26)
【セレクションセール2022(第2日目)】 - 2022/7/27開催分
■上場頭数:145頭(牡100頭、牝45頭)
■落札頭数:131頭(牡91頭、牝40頭)
■売却率:90.34%(牡91.00%、牝88.89%)
■売却総額(税別):2,320,000,000円(牡1,754,500,000円、牝565,500,000円)
■平均価格(税別):17,709,924円(牡19,280,220円、牝14,137,500円)
■中間価格(税別):14,000,000円
■最高価格(税別):66,000,000円(No.204-レーヌミノル2021、父ブリックスアンドモルタル)
牡・黒鹿毛・2021/2/27生
父ブリックスアンドモルタル 母レーヌミノル(母父ダイワメジャー)
落札者:吉岡 實 氏
販売者:(有)フジワラファーム
写真・動画:セール落札シーン&落札直後の横姿&セール全映像(2022/7/27撮影)
⇒結果速報ページ(7/27)
<参考>
・セレクションセール開催情報ページ
・HBA日高軽種馬農業協同組合
by 馬市ドットコム