(一社)日本競走馬協会は2022年7月11日(月)、同協会が主催する【セレクトセール2022(Select Sale)】の「1歳セール(第1日目、Yearling Session)」を開催しました。
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏のインタビュー動画を掲載します。
2022 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
2022年度上場馬名簿
1998年創立から今年で25周年を迎えるセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤマーズ、グローリーヴェイズ、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出、そして2020年度にはデアリングタクトが牝馬三冠を無敗で制覇、2021年度にはラヴズオンリーユーが海外G1を3勝(クイーンエリザベスⅡ世カップ、ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ、香港カップ)し米国・エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出、2022年度はタイトルホルダーが天皇賞(春)と宝塚記念を制するなど、世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場をリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。
20周年目となった2017年度は、1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・中間価格・売却率の市場レコードを達成、2018年度は、1歳市場で市場レコードを更に塗り替える驚異的な結果を残しました。2019年度は1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・売却率で更に市場レコードを塗り替え、世界に衝撃を与えました。
2020年度はコロナウイルス禍という難しい状況で実施されましたが、1歳市場では売却総額が過去最高だった2019年に次ぐ歴代第2位(104億2,800万円)、売却率も同じく歴代第2位(92.0%)、平均価格は歴代3位(4,554万円)を記録、当歳市場では売却率が過去最高タイの89.8%、平均価格は歴代第3位となる4,105万円を記録しました。
コロナウイルスの影響が続く2021年度は、1歳市場では、売却総額は過去最高だった2019年度(107億3,200万円)を大きく上回る116億3,300万円(税別)、売却率も2019年度(92.9%)の記録を塗り替える93.4%、平均価格も2019年度(4,834万円)の記録を上回る5,147万円(税別)、中間価格も歴代最高の3,500万円(税別)、当歳市場では、売却総額は過去最高だった2019年度(97億8,400万円)を大きく上回る109億2,300万円(税別)、売却率も2019年度&2020年度(89.8%)の記録を塗り替える92.6%、平均価格も2019年度(5,043万円)の記録を上回る5,128万円(税別)、中間価格も歴代最高の3,300万円(税別)というレコードずくめの結果となりました。
そして迎えた2022年度1歳セールの上場馬には、シャケトラ(G2-阪神大賞典など重賞3勝)の半弟「No.1-サマーハの2021(父リアルスティール)」からスタートし、今年の日本ダービーを制したドウデュースの父で1歳世代がラストクロップとなるハーツクライの産駒3頭、今年の牝馬2冠を制したスターズオンアースを送り出し3歳世代ランキング首位を走るドゥラメンテの産駒11頭、2021年度に英愛リーディングサイアーとなったフランケル(Frankel)の産駒「No.23-ジェットセッティングの2021(父Frankel)」など、計243頭(昨年248頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報ページ
⇒セレクトセール2022開催に関するお知らせ
セールの直前には、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、タイトルホルダー号(G1-天皇賞春、G1-宝塚記念)、ポタジェ号(G1-大阪杯)の2頭に盛大な拍手が送られました。
セールは午前10時からスタート、欠場馬10頭を除く233頭が上場され、午後8時近くまでの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった昨年(116億3,300万円)を大きく上回る128億7,000万円(税別)、売却率も過去最高だった昨年(93.4%)の記録を塗り替える95.3%、平均価格も過去最高だった昨年(5,147万円)の記録を上回る5,797万円(税別)、中間価格も歴代最高の4,200万円(税別)というレコードずくめの結果となりました。
最高額馬は、モシーン(Mosheen、豪G1-VRCオークスなど)の牡駒で半姉にプリモシーン(G3-東京新聞杯など)がいる「No.76-モシーンの2021(父モーリス)」で、いきなり2億円の一声から競り上がり4億5,000万円(税別)で落札((株)ダノックス)されました。
【セレクトセール2022-1歳-結果概要】 - 2022/7/11開催
■上場頭数:233頭(牡140頭、牝93頭)
■落札頭数:222頭(牡134頭、牝88頭)
■売却率:95.3%(牡95.7%、牝94.6%)
■売却総額(税別):12,870,000,000円(牡9,181,000,000円、牝3,689,000,000円)
■平均価格(税別):57,972,973円(牡68,514,925円、牝41,920,455円)
■中間価格(税別):42,000,000円(牡50,000,000円、牝35,000,000円)
■最高価格(税別):450,000,000円(No.76-モシーンの2021、byモーリス)
牡・鹿・2021/2/26生
父モーリス 母モシーン(母父Fastnet Rock)
落札者:(株)ダノックス
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
⇒各馬の結果一覧等はこちら
※2022年度の購買登録者数は765名でした。
※2021年:736名(うちオンライン登録は7名)、2020年:647名(うち電話参加者は8名、外国人登録は2名)、2019年:688名(うち外国人登録は19名)、2018年:667名(うち外国人登録は23名)、2017年:611名(うち外国人登録は19名)、2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
1歳セール終了後、吉田勝己氏がインタビューにこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
写真・動画:吉田勝己氏インタビュー(©Japan Racing Horse Association)
※参考(昨年の結果)
<2021年度の結果>
【セレクトセール2021-1歳-結果概要】 - 2021/7/12開催
■上場頭数:242頭(牡142頭、牝100頭)
■落札頭数:226頭(牡134頭、牝92頭)
■売却率:93.4%(牡94.4%、牝92.0%)
■売却総額(税別):11,633,000,000円(牡8,512,000,000円、牝3,121,000,000円)
■平均価格(税別):51,473,451円(牡63,522,388円、牝33,923,913円)
■中間価格(税別):35,000,000円
■最高価格(税別):300,000,000円(No.1-ゴーマギーゴーの2020、byディープインパクト)
牡・鹿・2020/1/25生
父ディープインパクト 母ゴーマギーゴー(母父Ghostzapper)
落札者:長谷川 祐司 氏
販売者:ノーザンファーム
■最高価格(税別):300,000,000円(No.100-ファイネストシティの2020、byロードカナロア)
牡・鹿・2020/2/5生
父ロードカナロア 母ファイネストシティ(母父City Zip)
落札者:藤田 晋 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
⇒開催結果レポート
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏のインタビュー動画を掲載します。
2022 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
2022年度上場馬名簿
1998年創立から今年で25周年を迎えるセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤマーズ、グローリーヴェイズ、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出、そして2020年度にはデアリングタクトが牝馬三冠を無敗で制覇、2021年度にはラヴズオンリーユーが海外G1を3勝(クイーンエリザベスⅡ世カップ、ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ、香港カップ)し米国・エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出、2022年度はタイトルホルダーが天皇賞(春)と宝塚記念を制するなど、世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場をリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。
20周年目となった2017年度は、1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・中間価格・売却率の市場レコードを達成、2018年度は、1歳市場で市場レコードを更に塗り替える驚異的な結果を残しました。2019年度は1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・売却率で更に市場レコードを塗り替え、世界に衝撃を与えました。
2020年度はコロナウイルス禍という難しい状況で実施されましたが、1歳市場では売却総額が過去最高だった2019年に次ぐ歴代第2位(104億2,800万円)、売却率も同じく歴代第2位(92.0%)、平均価格は歴代3位(4,554万円)を記録、当歳市場では売却率が過去最高タイの89.8%、平均価格は歴代第3位となる4,105万円を記録しました。
コロナウイルスの影響が続く2021年度は、1歳市場では、売却総額は過去最高だった2019年度(107億3,200万円)を大きく上回る116億3,300万円(税別)、売却率も2019年度(92.9%)の記録を塗り替える93.4%、平均価格も2019年度(4,834万円)の記録を上回る5,147万円(税別)、中間価格も歴代最高の3,500万円(税別)、当歳市場では、売却総額は過去最高だった2019年度(97億8,400万円)を大きく上回る109億2,300万円(税別)、売却率も2019年度&2020年度(89.8%)の記録を塗り替える92.6%、平均価格も2019年度(5,043万円)の記録を上回る5,128万円(税別)、中間価格も歴代最高の3,300万円(税別)というレコードずくめの結果となりました。
そして迎えた2022年度1歳セールの上場馬には、シャケトラ(G2-阪神大賞典など重賞3勝)の半弟「No.1-サマーハの2021(父リアルスティール)」からスタートし、今年の日本ダービーを制したドウデュースの父で1歳世代がラストクロップとなるハーツクライの産駒3頭、今年の牝馬2冠を制したスターズオンアースを送り出し3歳世代ランキング首位を走るドゥラメンテの産駒11頭、2021年度に英愛リーディングサイアーとなったフランケル(Frankel)の産駒「No.23-ジェットセッティングの2021(父Frankel)」など、計243頭(昨年248頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報ページ
⇒セレクトセール2022開催に関するお知らせ
セールの直前には、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、タイトルホルダー号(G1-天皇賞春、G1-宝塚記念)、ポタジェ号(G1-大阪杯)の2頭に盛大な拍手が送られました。
セールは午前10時からスタート、欠場馬10頭を除く233頭が上場され、午後8時近くまでの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額は過去最高だった昨年(116億3,300万円)を大きく上回る128億7,000万円(税別)、売却率も過去最高だった昨年(93.4%)の記録を塗り替える95.3%、平均価格も過去最高だった昨年(5,147万円)の記録を上回る5,797万円(税別)、中間価格も歴代最高の4,200万円(税別)というレコードずくめの結果となりました。
最高額馬は、モシーン(Mosheen、豪G1-VRCオークスなど)の牡駒で半姉にプリモシーン(G3-東京新聞杯など)がいる「No.76-モシーンの2021(父モーリス)」で、いきなり2億円の一声から競り上がり4億5,000万円(税別)で落札((株)ダノックス)されました。
【セレクトセール2022-1歳-結果概要】 - 2022/7/11開催
■上場頭数:233頭(牡140頭、牝93頭)
■落札頭数:222頭(牡134頭、牝88頭)
■売却率:95.3%(牡95.7%、牝94.6%)
■売却総額(税別):12,870,000,000円(牡9,181,000,000円、牝3,689,000,000円)
■平均価格(税別):57,972,973円(牡68,514,925円、牝41,920,455円)
■中間価格(税別):42,000,000円(牡50,000,000円、牝35,000,000円)
■最高価格(税別):450,000,000円(No.76-モシーンの2021、byモーリス)
牡・鹿・2021/2/26生
父モーリス 母モシーン(母父Fastnet Rock)
落札者:(株)ダノックス
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
⇒各馬の結果一覧等はこちら
※2022年度の購買登録者数は765名でした。
※2021年:736名(うちオンライン登録は7名)、2020年:647名(うち電話参加者は8名、外国人登録は2名)、2019年:688名(うち外国人登録は19名)、2018年:667名(うち外国人登録は23名)、2017年:611名(うち外国人登録は19名)、2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
1歳セール終了後、吉田勝己氏がインタビューにこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
写真・動画:吉田勝己氏インタビュー(©Japan Racing Horse Association)
※参考(昨年の結果)
<2021年度の結果>
【セレクトセール2021-1歳-結果概要】 - 2021/7/12開催
■上場頭数:242頭(牡142頭、牝100頭)
■落札頭数:226頭(牡134頭、牝92頭)
■売却率:93.4%(牡94.4%、牝92.0%)
■売却総額(税別):11,633,000,000円(牡8,512,000,000円、牝3,121,000,000円)
■平均価格(税別):51,473,451円(牡63,522,388円、牝33,923,913円)
■中間価格(税別):35,000,000円
■最高価格(税別):300,000,000円(No.1-ゴーマギーゴーの2020、byディープインパクト)
牡・鹿・2020/1/25生
父ディープインパクト 母ゴーマギーゴー(母父Ghostzapper)
落札者:長谷川 祐司 氏
販売者:ノーザンファーム
■最高価格(税別):300,000,000円(No.100-ファイネストシティの2020、byロードカナロア)
牡・鹿・2020/2/5生
父ロードカナロア 母ファイネストシティ(母父City Zip)
落札者:藤田 晋 氏
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン(©Japan Racing Horse Association)
⇒開催結果レポート
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
<参考>
・セレクトセール開催情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム