(一社)日本競走馬協会は2017年7月10日(月)、同協会が主催する【セレクトセール2017(Select Sale)】の「1歳セール(第1日目、Yearling Session)」を開催しました。
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏(市場長の代理でコメント)のインタビュー動画を掲載します。
2017 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
写真:2017年度市場ポスター
今年で20周年を迎えたセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテと3頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出。世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場がリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。以降、売上レコードを更新しながら今年度を迎えました。
2017年度1歳セールの上場予定馬には、2016年ドバイターフ(G1)の勝馬リアルスティールの全妹「No.78-ラヴズオンリーミーの2016(父ディープインパクト)」やATCザメトロポリタン(豪G1)の勝馬セヴィル(Seville)の半弟「No.13-シルヴァースカヤの2016(父ディープインパクト)」、母がフィリーズマイル(英G1)の勝馬で半姉にローズS(G2)の勝馬タッチングスピーチがいる「No.107-リッスンの2016(父ディープインパクト)」、2005年天皇賞春(G1)の勝馬スズカマンボの半弟「No.36-スプリングマンボの2016(父ハーツクライ)」など、計247頭(昨年248頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報はセレクトセール情報ページから
欠場馬:No.93、No.132、No.149、No.180、No.210
写真:セレクトセール2017名簿表紙
今年度も、「写真&ウォーキング動画(写真は6/9より公開、動画は6/23より公開)」および「オンラインレポジトリー(四肢レントゲン写真及び上部気道内視鏡動画をWeb上で6/30より公開)」で事前チェックを十分におこなったのち、厩舎エリアにおいて「1歳上場馬事前下見(8日・9日に実施)」で最終チェックをおこなうという流れで実施されました。
写真:上場馬事前下見の様子(厩舎エリア)
セール当日も午前7時過ぎから多くの購買者が厩舎エリアにて直前チェックをおこない、セールは午前10時からスタート。セールの直前には、日本競走馬協会の河野太郎会長から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、里見治氏(サトノダイヤモンド、サトノクラウン、サトノアラジン)、西山茂行氏(セイウンコウセイ)、近藤利一氏(アドマイヤリード)に金メダルが送られました。
表彰では、ノーザンホースパークのアイドルホース・ヤマちゃんのパフォーマンスも披露され、会場を盛り上げました。
写真・動画:開会挨拶&G1表彰&ヤマちゃん(ノーザンホースパーク)のパフォーマンス
午後7時までの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額・平均価格は過去最高だった昨年を更に上回るレコード、売却率89.3%も過去最高となる記録ずくめの好結果となりました。
ちなみに最高額馬は、「No.107-リッスンの2016(父ディープインパクト)」で、1億円のスタートから競り上がり、最後は2億7,000万円で落札(落札者:里見治氏)されました。
※今年の購買登録者数は名(うち外国人登録は名)でした。(集計確定次第掲載します)
※2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
【セレクトセール2017-1歳-結果概要】 - 2017/7/10開催
■上場頭数:242頭(牡137頭、牝105頭)
■落札頭数:216頭(牡123頭、牝93頭)
■売却率:89.3%(牡89.8%、牝88.6%)
■売却総額(税別):8,634,500,000円(牡6,032,500,000円、牝2,602,000,000円)
■平均価格(税別):39,974,537円(牡49,044,715円、牝27,978,495円)
■中間価格(税別):29,500,000円
■最高価格(税別):270,000,000円(No.107-リッスンの2016、byディープインパクト)
牡・鹿・3/11生
父ディープインパクト 母リッスン(母父Sadler's Wells)
落札者:里見 治 氏
販売者:ノーザンファーム
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒各馬の結果一覧等はこちらから
※参考:昨年の結果は・・・
【セレクトセール2016-1歳-結果概要】 - 2016/7/11開催
■上場頭数:247頭(牡159頭、牝88頭)
■落札頭数:217頭(牡140頭、牝77頭)
■売却率:87.9%(牡88.1%、牝87.5%)
■売却総額(税別):8,130,600,000円(牡6,096,500,000円、牝2,034,100,000円)
■平均価格(税別):37,468,203円(牡43,546,429円、牝26,416,883円)
■中間価格(税別):25,000,000円
■最高価格(税別):260,000,000円(No.107-オーサムフェザーの2015、byディープインパクト)
⇒開催結果レポート
1歳セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見にこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
動画:吉田勝己氏インタビュー
<参考>
・セレクトセール情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏(市場長の代理でコメント)のインタビュー動画を掲載します。
2017 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
写真:2017年度市場ポスター
今年で20周年を迎えたセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテと3頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出。世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場がリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。以降、売上レコードを更新しながら今年度を迎えました。
2017年度1歳セールの上場予定馬には、2016年ドバイターフ(G1)の勝馬リアルスティールの全妹「No.78-ラヴズオンリーミーの2016(父ディープインパクト)」やATCザメトロポリタン(豪G1)の勝馬セヴィル(Seville)の半弟「No.13-シルヴァースカヤの2016(父ディープインパクト)」、母がフィリーズマイル(英G1)の勝馬で半姉にローズS(G2)の勝馬タッチングスピーチがいる「No.107-リッスンの2016(父ディープインパクト)」、2005年天皇賞春(G1)の勝馬スズカマンボの半弟「No.36-スプリングマンボの2016(父ハーツクライ)」など、計247頭(昨年248頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報はセレクトセール情報ページから
欠場馬:No.93、No.132、No.149、No.180、No.210
写真:セレクトセール2017名簿表紙
今年度も、「写真&ウォーキング動画(写真は6/9より公開、動画は6/23より公開)」および「オンラインレポジトリー(四肢レントゲン写真及び上部気道内視鏡動画をWeb上で6/30より公開)」で事前チェックを十分におこなったのち、厩舎エリアにおいて「1歳上場馬事前下見(8日・9日に実施)」で最終チェックをおこなうという流れで実施されました。
写真:上場馬事前下見の様子(厩舎エリア)
セール当日も午前7時過ぎから多くの購買者が厩舎エリアにて直前チェックをおこない、セールは午前10時からスタート。セールの直前には、日本競走馬協会の河野太郎会長から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、里見治氏(サトノダイヤモンド、サトノクラウン、サトノアラジン)、西山茂行氏(セイウンコウセイ)、近藤利一氏(アドマイヤリード)に金メダルが送られました。
表彰では、ノーザンホースパークのアイドルホース・ヤマちゃんのパフォーマンスも披露され、会場を盛り上げました。
写真・動画:開会挨拶&G1表彰&ヤマちゃん(ノーザンホースパーク)のパフォーマンス
午後7時までの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額・平均価格は過去最高だった昨年を更に上回るレコード、売却率89.3%も過去最高となる記録ずくめの好結果となりました。
ちなみに最高額馬は、「No.107-リッスンの2016(父ディープインパクト)」で、1億円のスタートから競り上がり、最後は2億7,000万円で落札(落札者:里見治氏)されました。
※今年の購買登録者数は名(うち外国人登録は名)でした。(集計確定次第掲載します)
※2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
【セレクトセール2017-1歳-結果概要】 - 2017/7/10開催
■上場頭数:242頭(牡137頭、牝105頭)
■落札頭数:216頭(牡123頭、牝93頭)
■売却率:89.3%(牡89.8%、牝88.6%)
■売却総額(税別):8,634,500,000円(牡6,032,500,000円、牝2,602,000,000円)
■平均価格(税別):39,974,537円(牡49,044,715円、牝27,978,495円)
■中間価格(税別):29,500,000円
■最高価格(税別):270,000,000円(No.107-リッスンの2016、byディープインパクト)
牡・鹿・3/11生
父ディープインパクト 母リッスン(母父Sadler's Wells)
落札者:里見 治 氏
販売者:ノーザンファーム
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒各馬の結果一覧等はこちらから
※参考:昨年の結果は・・・
【セレクトセール2016-1歳-結果概要】 - 2016/7/11開催
■上場頭数:247頭(牡159頭、牝88頭)
■落札頭数:217頭(牡140頭、牝77頭)
■売却率:87.9%(牡88.1%、牝87.5%)
■売却総額(税別):8,130,600,000円(牡6,096,500,000円、牝2,034,100,000円)
■平均価格(税別):37,468,203円(牡43,546,429円、牝26,416,883円)
■中間価格(税別):25,000,000円
■最高価格(税別):260,000,000円(No.107-オーサムフェザーの2015、byディープインパクト)
⇒開催結果レポート
1歳セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見にこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
動画:吉田勝己氏インタビュー
<参考>
・セレクトセール情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム